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疲労について

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今日は疲労について書いてみたいと思います。

10年くらい前に書いたコラムをちょっと手直しして載せてみます。



一言に「疲労」といっても色々な疲労があります。

一日休めば取れてしまう疲労から、かなり休まないと完全に回復しない疲労まで。

また、肉体的な疲労だけではなく精神的な疲労もありますね。

そんな中で厄介なのは積もり積もった疲労です。

この手の疲労は自分であまり自覚できないうちに蓄積されていきます。そして、気がついたときには身体はボロボロになり怪我をする一歩手前状態だったりするのです。

自分自身の身体のことが良くわかっていて、しっかりと自己管理できる人であっても、全く疲労を貯めずにトレーニングを続けることは難しいです。

強くなる速さや、上達する速さに個人差があるように、疲労の貯まり方にも個人差があります。

例えばA君とB君のがいて、この2人に同じ強度のトレーニングさせたとしましょう。
その日の食事や睡眠時間など色々な要素が絡んでくるので、一概には言えませんが、わかりやすく数値で表すと、2人の最大数値が10だとして、一回のトレーニングで2人が受けるダメージが5だとします。

そして次回のトレーニングまでに回復する数値がA君は5、B君は4回復するとします。

そうすると、A君は10-5+5=10になります。

一方B君は10-5+4=9です。

(まあこんな単純ではないですが、あくまでもわかりやすくするための例えという事で。)

A君のほうは次回のトレーニングまでに最大数値の10に戻っていますが、B君の方は9の状態から次回のトレーニングをしなければなりません。

そうするとB君は次回のトレーニングは9-5+4=8で、トレーニングをやる度にどんどん数値が減っていきます。

実際はこんな計算通りにいかないですが、疲労が蓄積していくというのはこんな感じでしょう。

この状態から回復する為には、トレーニングの強度を下げるか、頻度を下げるか、完全に休養するしかないのです。

多くの人は休んでしまうと弱くなってしまうのではないかと、トレーニングを休むことを恐れます。また時には、とにかく量をこなしてがむしゃらにやるのがベストと思っているひともいるでしょう。

やはり人それぞれ適切な強度や量というものがあるのです。

同じようなトレーニングを全員にさせて効果があるのだったら、チャンピオンが行っているトレーニングを全員が行えば、極端な話、全員チャンピオンになってしまうということになります。
(これは極論ですが・・・。)

ただ、色々なトレーニングを経験するのも大切ですし、そのトレーニングに慣れる様に努力するというのも大切です。いろいろな経験をしていく中で自分に適したトレーニング量と頻度というものがだんだんとわかってきます。

自分の身体の許容範囲の中で最大限に頑張ることが強くなる為の近道だと思います。

疲労とは上手く付き合っていくことが大切ですね。






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